2023/2/4体験会〜基礎練習とは〜
先日は浜甲子園野球場C面にて、練習会兼体験会を行いました。
当日寒い中お越しいただいた皆様、ありがとうございました。
今回は中学1年生が1名、小学6年生が20名と、過去最大人数での開催でした。
アップ、キャッチボール、シートノック、班に分かれてトレーニングやティーバッティング、守備練習を行いました。
メニュー自体はどれも馴染みのあるメニューですが、恐らく参加された選手はいつもとの違いを感じられたのでは無いでしょうか。
当クラブの練習メニューは、体も汗をかきますが、頭も同じくらい汗をかきます笑
シートノックのカットの入り方一つとってもそうですし、バッティングフォームに関してもそうです。
常に適切な動作を追求するために、時にはビデカメラと専用のソフトを使って動作解析を行います。
どうしてここまで細かなところにこだわって改善していこうとするのか?
それは、野球というスポーツが、努力の方向性を間違えると、ほとんど成長できないスポーツだからです。
サッカーやバスケなどといったスポーツでは、とりあえずガムシャラに練習することで、少なくとも体力(持久力)がつきます。
そしてこれらのスポーツの試合において、体力は試合の結果を左右する程の重要なファクターです。
しかし、野球では、ピッチャーを除けば、人より飛び抜けて体力があることが、試合においてそこまで重要では無いことが多いです。
それよりも、いかにボールを正確に捉える技術を持っているか、いかに体の力をボールに伝える技術を持っているかということが重要になってきます。
パワーという観点から見ても同様です。
どれだけ逞しい筋骨隆々な身体を手に入れたとしても、それをボールに伝える技術を持っていなければ、多くのパワーはロスされ、パフォーマンスの向上には繋がりません。
このように、野球というスポーツにおいては、適切な動作を行う技術を身に付けなければ、なかなか野球が上手くならず、試合でも安定して活躍することができません。
しかし、この「技術」というのが曲者です。
今日では巷には沢山の「技術論」が溢れており、何が正解なのか分かりません。
バットの軌道は上から下?それともアッパー気味?はたまたレベルスイング?
など、バットの軌道一つとっても山のように一見正しそうな理論が出てきます。
しかももっと厄介なことに、本人は上から下の意識でスイングをしているのに、実際の軌道を見てみると全く逆だったなんてことも往々にしてあります。
だからこそまずは映像などを使って客観的に自分のフォームを「把握」することが大事になります。
そして理想との「ギャップ」を知ることが大事なのです。
そこが分かってくれば、次にそのギャップを埋めるための「矯正」へ進めます。
このような緻密なプロセスで無ければ、技術を向上させていくのは至難の技です。
当クラブでは、このプロセスを個々の選手と共有し、指導者からのアドバイスをヒントに、選手自身が頭を使って考えながら進めていきます。
このようなプロセスを3年間続ければ、技術が格段に向上するのはもちろんのこと、次のステージに進んだ際に、例え自分の力が満足に発揮できない状況に陥ったとしても、その状況を打破するために、自分で考える土台や引き出しができているかと思います。
以上のように当クラブでは、各選手が中学3年間で野球が上手になるだけでなく、将来に渡って通用する貴重な財産を得ることを目指して、日々基礎練習を進めてまいります。